女性の体内にある臓器(内臓)のうち、胎児を育てる場所として機能するもののことを指します。膀胱と直腸に挟まれた場所に位置し、洋ナシ型をしているのが特徴です。
子宮は、卵管がついている「子宮体部(たいぶ)」と、膣(ちつ)に繋がる「子宮頸部(けいぶ)」という2つの部分から成っています。
子宮体部内は子宮内膜でおおわれていて、プロゲステロンとエストロゲンと呼ばれるホルモンの働きにより子宮内膜が増殖し、受精卵が着床しやすい環境が整えられていきます。
子宮体部や子宮頸部の異常は、不妊症の原因の1つとして考えられています。
子宮体部については、子宮筋腫や子宮内膜ポリープ、子宮腺腫、子宮内腔の癒着(子宮の内側が他の部位とへばりついている状態)などによって、受精卵の着床が妨げられることがあります。
また、子宮頸部の手術や炎症などにより、頸管から出てくる粘液の量が少なくなっている場合、精子が子宮までたどり着くことが難しくなってしまい、その結果不妊症になってしまいます。 そのため、月経中の異常(痛み・おりものの臭い・おりものの量・出血量)や月経期間以外の不正出血などは、子宮に関連する病気が潜んでいる可能性があります。
こういった症状に心当たりがある場合は、婦人科医に相談することを強くお勧めします。