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採卵目前:妊活にも人生にも、後悔のないように取り組みたい〜高橋さんの不妊治療【後編】〜

33歳から胚凍結を経て不妊治療を開始した高橋さん。なかなか協力してくれない事実婚のパートナーと、どんどん信用できなくなっていくクリニックとの間で2年。費用は100万円を超え、いよいよクリニックを変えようと決意します。
その後の現在、どのように新しいクリニックを選び、不妊治療と向き合っているのか。現在進行中の後半をお届けします。(前編はこちら

※この記事の記載内容は個人の経験や記憶に基づいた意見であり、女性からだ情報局がその正確性を保証するものではありません。
※登場する人名はいずれも仮名です。また、年齢は取材当時のものです(2022年12月取材)。

 

何を信用するのか混迷のクリニック選び

(編集部)– 新しいクリニックはどのように選ばれたんですか?

高橋ノゾミさん
最終的には自分で選ぶことができなくて、「女性からだ情報局」に相談しました。私の場合はパートナーの件で通える地域もとても限られていたので。
そこに至るまでは色々と調べましたね。
最初のクリニックAは当時何かの治療内容の「特定医療機関」みたいなものに選ばれていて、それは都内では2つしかなかったんですが、そんなこともクリニックの質の良し悪しの見極めには意味が無いんだなと思いました。
クリニックAのウェブサイトには、「妊娠率50%」「日本一レベル」といった表記もありましたが、これも今思うと参考にしてはいけなかったなと思います。
それから、広告も信じられなくなっていましたね。特にSNSを見ていると、不妊治療じゃなくても美容系とかで広告やインフルエンサーのオススメが出てきますが、こういうのも胡散臭いなと思って信用しないことにしています。
いちばん自分なりに試していたのは、Twitterで各クリニックの患者さんの生の声を検索することかもしれません。これは結構やりました。
ただ、1人1人とクリニックのそれぞれに必ず相性はあると思うし、結果が出なかった方は感情の行き場が無くて強いメッセージを書いてしまいがちだということも徐々にわかってきたので、結局のところどれも100%信用できないなと思いました。

 

(編集部)– 女性からだ情報局にはどういった経緯でアクセスされたんでしょうか?

高橋ノゾミさん
クリニック選びをしている中で、もう何が正解なのかわからなくて困っていたころに、友人に女性からだ情報局のウェブサイトを教えてもらいました。
もともとSNSも含めて世の中にあふれている不妊治療の情報の何を信じて良いのかわからなくなっているような状況だったので、きちんとしたエビデンスをもとに情報発信をされているお医者さんを探していましたし、クリニックを選ぶなら「最新の機器が導入されているか」とか、そんなことも気になっていました。
女性からだ情報局のウェブサイトを見てみて、すごくたくさんのお医者さんが、1つ1つの記事を監修されていることがわかりましたし、当時は簡易的でしたがクリニックの検索システムもあったので、個人的に相談できないか友人に頼んでみたんです。

 

(編集部)– そういった経緯だったんですね。私たちからは恵比寿にある「クリニックF」さんを紹介させていただきました。

高橋ノゾミさん
はい。私の場合はパートナーの関係で、どうしても通える地域が限られてしまっているので、その中で私の要望を1つ1つお伝えしたところ、クリニックFをお勧めしていただきました。
どんなクリニックでどんな先生なのか、なぜ私の今の状況に向いていると思うのかを1つ1つロジカルに説明してくださいましたし、隣の区(渋谷区)ですが私の家からもパートナーの家からもアクセスしやすい場所(恵比寿)にあるので、ここに通うことに決めました。
私の場合は幸いにも相談に乗ってもらえる環境にあったので、今回はとても納得度が高い選択ができたように思います。
クリニックFに通うと決めてからは、女性からだ情報局さんからクリニックに事前にご連絡もしていただきましたし、初診に行く際の注意事項なんかもお伺いできていたので、その分緊張感が和らいでいました。
やっぱり知っているのと知らないのでは心のハードルは違いますね。

 

  念願の妊娠に向けて、再チャレンジがスタート

(編集部)– お役に立ててよかったです。女性からだ情報局では、クリニック選びについては個人的に週に2-3組はご相談があります。ただし、おっしゃっていたように相性もあるので、その後がいつも気になっているんです。クリニックFには、通われてみていかがですか?

高橋ノゾミさん
2022年の11月末に初診を受けました。私は37歳になっています。
院長先生にご担当いただいているのですが、これまでの経緯や保険適用で体外受精をやりたいことを伝えて、少し資料に手間取ったのですが、2023年1月から採卵をやることになりました。
同じ不妊治療のクリニックですが、前のクリニックAとは全然雰囲気が違っていて、少なくとも私たちにはこちらの方が合っているなと感じます。治療の本格化はこれからですが、クリニックを変更して良かったなと思います。
何でもそうですが、やっぱり自分が納得して決めた相手と頑張らないと、結果に対しても納得しないと思うんです。それは結婚もそうですし、不妊治療もそうです。不妊治療はお医者さんやクリニックもパートナーですよね。

 

(編集部)– 山田さん(事実婚のパートナーの方)は大丈夫でしたか?

高橋ノゾミさん
はい、今のところ一緒に通ってくれています。もちろん男性は女性と比べて通院タイミングはとても少ないですが、それでもいいタイミングで来てもらうことは私にとってとても大切なので。
実は、それでも初診の前日は恵比寿のホテルに前泊したんです。

隣の区と言っても、自宅からはタクシーで5分の距離ですよ?それでも、ホテルに宿泊するような「前向きなイベント」にしないと、彼には耐えられなかったのかもしれません。
でも、初診で彼にも検査を受けてもらいたかった。

自宅から遠いと来てくれないけれど、近すぎるとイベントっぽくはならないのかもしれません。そういう意味で恵比寿は距離もちょうど良かったですね。

 

 後悔しないために「自分に嘘はつかないで」と伝えたい

仕切り直しのクリニック選びを、女性からだ情報局に問い合わせてくださった高橋さん。2023年1月から採卵、そして体外受精の本格的なプロセスが始まる。
不妊治療が現在進行形ではあるが、いま時を同じくして妊活や不妊治療に取り組むカップルや、これから妊活を見据える人々にどんなことを伝えたいのか。メッセージをもらった。

 

(編集部)– これから本格的に不妊治療を仕切り直す現在、不妊治療に悩む方々に伝えたいことはありますか?

高橋ノゾミさん
やっぱりいちばん伝えたいのは、妊娠を目指すなら「若いに越したことはない」ということなんじゃないでしょうか。
私は自分自身の不妊の原因がわかっていないので何とも言えないですが、不妊治療に関する色々な情報に触れてきた中で、30代後半から始めても遅いな、という感覚はあります。
とは言え、キャリアとライフイベントの年齢のバランスって本当に難しい。さっき卵子凍結について話題になったという話をしましたが、友人カップルは卵子凍結をしたことが原因で破局に至ったりもしています。デリケートですよね。

 

(編集部)– 「年齢」はほとんどの方が口にされます。やはり時間は待ってくれないですね。他にも何かアドバイスはありますか?

高橋ノゾミさん
まだ私も不妊治療をしている途中なので、絶対にこうするべきといったものはありません。みんなが思い通りに妊娠できるようになるには、医療の進歩を待つしかないのかもしれません。
でも、私にお伝えできることがあるとすれば、「後悔しないように準備しておく」ことだと思うんです。これは生き方にもつながることなのかもしれません。
実は、過去にお付き合いしていた方と結婚の話が出たことがあったんです。結婚かキャリアか。よくある話ですが、当時の私はどうしても後悔したくなくてキャリアを選択しました。もちろん彼には申し訳ないと思っていますが、後悔していません。
現在のパートナーからは「仕事が落ち着いてから妊活でいいじゃないか」と言われました。一度は納得しましたが、検査の結果を受けて「いま妊活してくれないなら別れる」と迫りました。だからこそ、いま不妊治療に取り組めているのだと思います。
もしあのとき、現在のパートナーの気持ちを優先して、妊活を数年先延ばしにして、結果として子どもに恵まれなかったら、私はとても後悔すると思いますし、パートナーをとても責めていただろうなと思うんです。
でも、私は今すぐにでも子どもが欲しくて、自分でパートナーを説得し、行動して、不妊治療に120%全力投球できています。だから、最終的に子どもができなかったとしても、後悔することはありません。
これは妊活に限らずですが、後悔しない判断をするためには、早くから正しい知識を学んでおく必要があります。今はまだ不妊治療が遠くぼやけた距離にいる人にも、ぜひ他人事だと思わずに学んで欲しい。
そして、私もまだまだ不妊治療の途中ですが、同じ環境にいる方々とは、一緒に頑張りましょうとお伝えしたいです!

 

 

これから挑むクリニックFでの不妊治療に際し、力強い言葉でメッセージを残してくれた高橋さん。その想いを受けた院長は、そしてクリニックFは、持てる医療技術の粋を尽くして応えてくれることだろう。
高橋さんと、パートナーである山田さんから、吉報が届く日を心待ちにしたい。

 

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